表土は生命の聖域
今日の協生農法講習会で生命の聖域・表土についてお話をした。
農法で覚えることは幾つもなく、講習会は動植物の生命の仕組みが中心。
その生命の聖域が表土であり、陸地の全ての生命は表土で消滅と誕生を繰り返している。
消滅無くして誕生はなく、分解無くして再生もない。
人間は表土をどのように考えているのだろうか。
その果たす役割、構造を理解しているのだろうか。
理解されていないから粗末に扱い破壊を続けるのでは。
生命は海で誕生、時間をかけて体を大気と真水に慣らしながら陸へ進出、動植物一丸となって陸地での海づくりが始まった。
海藻から進化した植物は根を張り巡らし枯れて空間を作ることで表土に通気性と保水性をもたらし。重力に逆らい天を目指すことで海の領域を広げた。
陸の海とは樹木の根が届く場所から森の樹木の先端まで。
陸のすべての生命はこの真水の海で生を営んでいる。
この生命の聖域は表土中心に成り立っている。
雨量が多い地域は多様な動植物が溢れる今は破壊してもすぐに復元するが、乾燥地帯は表土の復元は困難、砂漠化が進む。
機械化して大量の薬品を用いる近代農業は砂漠には通用しない。
自然農なども生態豊かな自然があってこそやれる農法。
草を抑えるビニルマルチは便利だが、表土構造を必要としない農法であり、自然と名は付いても自然界の仕組みとは程遠い。
言葉で判断するか、仕組みを理解して判断するか、その違いは大きく暮らしにも生命にも直結する。
この表土の仕組み・・
テーマ・「大地の仕組み」として何年間も説き続けて来たが、協生農法に入る前に最も重要なことであり、循環の仕組みと並んで常識とは全く異なる。
植物の仕組み、虫や鳥などの動物の仕組みもまた常識とは異なる「生命エネルギー理論」。
順に理解して行かなければ、何故協生農法が成り立ち、驚異的な結果が出るのか、
何故土がない砂漠や、カチカチの表土で植物が育つのかも理解出来ない。
今日の講習会で質問が出たが、岩だらけ石だらけの礫地でも溶岩地帯でも、少し手助けすれば容易に植物は育ち、むしろ場所によっては驚異的に育つだろう。
植物の大きな使命は表土に保水すること。
大地に保水する植物と、水を必要として使う植物。
花や実を動物族の為に作り、創意工夫して地上の海に虫や鳥を呼び寄せようとする植物達と
野菜果物と言う植物から彼らを遠ざけようとする人間達。
自然界を相手にするなら・・
この違いをじっくり考えていただきたいと思っている。
ヤマモモ
表土の仕組みに関心ある人・・クリック